カリブのコーヒーとマキネッタ（モカマシン）の愛好家

※カリブ海地域には元スペインの植民地でスペイン語を公用語とする、比較的大きなドミニカ共和国と元イギリスの植民地で英語を公用語とし、小さな島国のドミニカ国があります。コーヒーや野球の大リーガーで有名なのはドミニカ共和国の方です。一般的にドミニカ共和国は略してドミニカと表記されることが多いです。ここでも略してドミニカと表記することがあります。

ドミニカのコーヒーは爽やかでフルーティな香り、ナッツやフルーツの甘味、穏やかな酸味が調和、くせが少なくカリブ海らしい飲みやすいコーヒー

ブルーマウンテン似ていると称される、コスパが良い

　コーヒー栽培は1735年に隣国ハイチからティピカ種が伝わったのが始まりで、1821年独立後に本格化。

1872年頃から輸出が開始され、砂糖に次ぐ重要な農産物となった。

近年は病害やハリケーンの影響で生産量が減少傾向にあるが、国内消費は増加しています。

現状

輸出は主にヨーロッパとアメリカ

年間生産量は60万～70万袋

日本への輸出は年間2,000～3,000袋

主な産地

標高700~1,500mの山岳地域に広がる7つの地区

バラオナ、シバオ、シエラオクシデンタル、シエラセントル、シエラスール、ネイバ、ノロエステ

栽培品種と製法

　主に、アラビカ種のティピカ種を中心に栽培されている。ティピカはブルーマウンテンの原種として有名。

最近は病害虫対策でカツーラ種への切り替えも進んでいる。

精製方法は主にウォシュド（洗浄式）が多い。ナチュラル製法やワイニープロセスのような風味を持つ加工法も

一部使われている。

キューバのコーヒーは、酸味と苦味、コクのバランスが取れており、クセがなく、飲みやすい

特に、クリスタルマウンテンはその名のとおり、クリスタルのような透明感のある味わいがある

産地

　キューバのコーヒーは、主に東部のマエストラ山脈や中部のエスカンブラ山脈で栽培されている。これらの地域は標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいため、コーヒー栽培に適している。

　特に、エスカンブラ山脈では、良質なコーヒー豆が生産されており、クリスタルマウンテンの名で知られる高級コーヒー豆はここの産。

キューバコーヒーの歴史

　キューバでのコーヒー栽培」は1747年にスペイン人が持ち込んだことによって始まり、当初はハバナ近郊で行われていた。1827年には2000を超えるコーヒー農家が存在し、コーヒーは主要な輸出品として扱われていた。

　しかし、1950年代のキューバ革命以降、コーヒー農園は国営化され、生産量は減少した。だが、現在でも良質なコーヒー豆が生産され続けられている。

おすすめの飲み方

　キューバ現地では、コーヒーは「キューバンコーヒー（カフェクバーノ‥エスプレッソのコーヒーにたっぷりの砂糖を加えたものや、カフェ・コンレイチェ‥エスプレッソにたっぷりとスチームミルクを加えたもの。カフェオレに近い味。）など」として愛されている。

　エスプレッソスタイルで提供されていることが多い。

ミディアムローストで中粗挽きし、フレンチプレスを使う飲み方も風味を堪能できるとの定評があります。

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